2001/12/19 (水)
●慎太郎ホテル税にラブホが悲鳴(ZAKZAK)
さて、このところ一日がとても短く感じられてしまうユリです。師走ということで、時間そのものも慌ただしく駆け抜けていくような気分です。千年は一瞬の光の矢なのでしょうか。
……最近はマニア系の導入ばかりなので、ちょっと反省します。 そんな時には、気を取り直してキャッチーな話題を。というわけで今日のニュースです。 かねてから物議を醸していた東京都の「ホテル税」ですが、正式に決まったようです。別のニュースソースによれば、一応稼ぎ時であるワールドカップが終わった後からの施行になるとのこと。 この税金は、よくマスコミに「セックス税」などと書かれていましたが、実際に課税対象となる宿泊料金はひとり一泊一万円以上の場合なので、ラブホテルのほとんどはこの税金から免れるようですね。一泊一室二万円以上のラブホテルは、いくら都内でもそんなに多くないですから。
しかし、消費税でもわかる通り、一度決まった税金は税率や課税対象が次第に大きくなっていく傾向があります。今回は大丈夫でも、という不安はラブホテル側にもあると思います。さらに、一部の高級ラブホテルは微妙な価格帯に悩んでいるようです。 急に税金がかかるようになるのは、それは不満に思うに決まっています。でも、その税金で新たに経済効果を生み出そうとしている石原知事も、間違ってはいないと思います。現状では、どちらも「正しい」わけで、これが社会の難しさです。
絶対的で客観的な「正しさ」なんてないんですから、人はそれぞれ、自分の立場でものを見るしかないんです。ユリの立場で考えると、ちょっとだけ石原知事の方に傾きます。それは、捻出された税金を徴収した分野に向けて使おうとしている点が、それなりに理にかなっていると思われるからです。 それが必ず果たされる約束であるかどうかは、現状ではわかりません。でも、「不況で困っているのに」と口にする高級ラブホテルの関係者の言葉よりかは、素直に頷けます。 みなさんは、どちらのほうが「正しいと思う」んでしょうか。東京都民でも東京に行く用事もないユリは、純粋に外野としてことの成りゆきを見守っていきたいと思います。
それにしても、どうしてマスコミはわざわざラブホテル側の事情を取り上げるのか、そのほうが不思議ですね。実質的に厳しいのは、普通の高級ホテルのはずです。付加価値のためだけにゴテゴテと装飾して高い料金をふんだくるラブホテルなんて、別に100円200円課税されたところでそんなに客足には響かないと思うんですけど。数百円で来なくなるぐらいなら、はじめから安いラブホテルを使うんじゃないでしょうか。 今回の税金で一番かわいそうなのは、立地の良さからシングル1万円以上になってしまうビジネス系ホテルだと思います。ビジネスマンはお金にシビアですし、出張費だって削られている昨今ですからね。
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