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2001/12/04 (火)

カンボジアで児童買春した元会社員、国外犯で初の逮捕(読売ほか)

 さて、文中リンクがキライと言うより苦手なユリです。
 今日のニュースは、とりあえずこのサイトの性質上、避けて通れないニュースです。

 海外で14歳の少女を買った男が、改めて国内で逮捕されました。現地の警察が許しても、日本の警察は許さないという断固たる意志が感じられます。そのわりには初の逮捕が遅すぎるような気もしますけど。
 ユリは直接的には無害なペドファイルの味方ですので、こういう悪質な男の逮捕には全面的に賛成です。抑止力にしかならないとは思いますが、なにも手を打たないよりマシですから。
 むしろ、このケースが「14歳少女の場合」であるため、抑止力というパフォーマンスとしては弱いことが残念です。吊し上げになったこの男は、ペドファイルではないからです。

 ペドファイルの定義は微妙で、厳密な枠組みがあるわけではないんですが、一般的には「第二次性徴前」の子供を対象としていることとされています。つまり、14歳が相手の場合はおおむね「ペドファイル」ではありません。よく使われる言葉で表現するのなら「ロリコン」になります。この二つの言葉、ペドファイルとロリコンはよく混同されますが、実際にはかなり異なったものであると理解してください。
 このケースでは児童買春全体とロリコンの人への見せしめにはなっても、ペドファイルへの決定的な抑止力にはなりにくいんじゃないか、とユリは思いました。詳しい話になってしまいますが、ペドファイルが幼女を買う場合、ホテルではなく民家の場合が多いです。また、ホテル等の施設を使う場合、ブローカーなどの組織の人間が見張りに立っていたりするのです。これはつまり、「現地の警察にも捕まりにくい」ことを示しています。
 14歳少女を買ってホテル側から密告された男を捕まえたことが、直接的に悪いペドファイルへの圧力にはなりえない所以です。

 こういった話題は、書くと長くなりますので短く切り上げておきます。いつか、まとまった文書として書きたいですね。


2001/12/03 (月)

留置場から女性に脅迫手紙、容疑の男逮捕へ(読売ほか)
●やらせ暴走族:元リーダー男性とテレビ大阪が和解(毎日ほか)

 さて、ごく一部の人に「天声人語」みたいと言われてなんだか納得してしまっているユリです。
 今日のニュースは久しぶりにデュアルです。二本立てです。どっちを取り上げようか、ずいぶん悩んでしまって、結局決められなかったということです。

 まずは一本目。覚醒剤取締法違反で留置されていた男が、知り合いの女性に金を請求する脅迫文書を送りつけていたことが発覚しました。悪いことをして捕まった男が、さらに悪いことをしていたわけです。
 とはいえ、留置所から出す手紙なのですから内容がチェックされるのが当たり前で、普通ならこんな手紙が出せるはずはありません。「内容が不当であれば、発信禁止あるいは一部削除」と決められています。
 それならば問題は、こんな手紙をあっさり許した担当警察官にあるということになります。警察が内部調査を進めると、その担当警察官はあっさりと自殺してしまいました。「迷惑をかけた。申し訳ない」の遺書を残して。

 もっとも重要な証人が死んでしまったので、この事件に関しての警察側の責任は、かなりあやふやになってしまいそうです。もちろん、一番悪いのは脅迫状を書いた本人なんですが、留置所内で悪事を重ねることができるというのでは留置所の存在意義はないということになります。
 悪いことをした犯人を捕まえるのは大変なことだと思います。異常な犯罪が激増して、検挙率が下がってしまったのも仕方ないことだとユリは思っています。でも、せっかく捕まえた犯人が留置中に累犯できる環境というのは大問題です。
 「死者にムチ打つ」ことになっても、きっちりと調査してほしいと思います。

 二本目のニュースです。次は、最近「ヤラセ」の話題が増えているテレビ局の不祥事です。
 とある暴走族のリーダーが逮捕され、懲役四年の実刑判決を受けました。するとこのリーダーは「(番組)収録のために暴走行為を依頼され、やむなく参加した」と主張し、テレビ大阪のディレクター二人に対して慰謝料含む2300万円の損害賠償を請求しました。

 結局今回のこの訴訟は和解が成立したようですが、多分似たような「ヤラセ」は日常的に行われていると思います。別に、ワゴン車にすし詰めになってちんたら恋愛ごっこをするようなヤラセはどうでもいいんです。問題はドキュメンタリーフィルムに過剰な演出を求める姿勢でしょう。
 繰り返しますが、「ヤラセ」自体が悪いとは言いません。中途半端にドキュメンタリーにしようと考えて、中途半端に演出を加えるのがおかしいんだと思います。暴走行為のフィルムなんて、撮影用に道路を借りて撮ればいいんです。多かれ少なかれ「ヤラセ」の要素が入るなら、どっちでもいっしょです。大した違いはありません。
 ただ、自覚と目的だけはしっかりと持っていて欲しいです。今自分たちはなにを撮影しようとしているのか、なにを伝えようとしているのか。主観のない報道なんて夢物語ですので、目指すべきではありません。営業マンは商品でなくて自分を売り込むもの、という言葉があるように、報道スタッフも事件を通じて自分たちの「思い」をたくさんの人に伝えていってくださいね。

 というように、またまた偉そうなことを書いてしまいました。別に「青年の主張」を書きたいわけじゃないんですが、つい人目があるとぶりっこしたくなっちゃうんです。ユリもまだまだですね。がんばりまーす。


2001/12/02 (日)

もち食べた園児ら335人がおう吐などで治療 熊本(朝日ほか)

 さて、ぎんぎらりんにさりげないユリです。

 たったひとりの生誕ニュースの陰でひっそりとしたニュースになってしまいましたが、幼稚園児を含む335人の集団食中毒事件です。どえりゃぁことだわ。思わず訛ってしまいます。
 保育園主催の「もちつき大会」で、嘔吐する園児が続出。どのような菌によるものなのか、検査の結果はまだ出ていないようですが、抵抗力の弱い子供たちです。一歩間違えると死んでしまいます。早くはっきりさせてほしいものです。
 嘔吐した園児たちのほとんどがあんこもちを食べているようなので、原因はそこにありそうです。あんこの製作過程で事故として菌が繁殖してしまったのか、それとも人為的なものが介在しているのか。考えてみるととても恐ろしいことです。

 蛇足な上にニュースとは関係ありませんが、きっと日本人って狂牛病で死ぬ確率よりもよっぽど毒殺される確率の方が高いんじゃないかな、と思いました。細かいことを気にしていても、避けられないことってたくさんありますよね。


2001/12/01 (土)

「ファイルローグ」の狙い──日本MMO社長に聞く(ZDNN)

 さて、とりあえずユリです。
 巷はとある女性の懐妊で大にぎわいのようですが、もちろん「ゆり☆にゅーす」ではそんなニュースは取り上げません。ぼんやりと、平成の次の次の元号について思いを馳せるだけです。
 それから、リンクページを更新しました。一行コメントをつけてみたんですが、少し見にくくなってしまいました。それよりも、手を抜こうと思って選んだ形式なのにかなり手間がかかってしまいました。毎月更新はつらいかもです。

 今日のニュースはIT関連のニュースです。逮捕者が出てお祭り騒ぎの「WinMX」ですが、同様のファイル交換システムは新旧おり混ぜいろいろとあります。
 「ゆりにゅー」的にはマニアではない読者層を設定していますので、まずこのファイル交換について軽く説明しておきましょう。ここで言うファイル交換とは、インターネットを通じて個人が所有しているデータファイル(音楽であったり画像であったり動画であったりゲームであったりアプリケーションソフトであったり)を不特定多数相手に交換できるようなシステムのことを言います。
 そういったソフト(システム)である「WinMX」でなぜ逮捕者が出たのか、ちょっと考えてみればすぐに気づくと思います。パソコン上のデジタルデータは基本的にいくらでもコピーできます。もちろん劣化もしません。結局、行われるのはファイルの交換などではなく、コピーされたファイルがやりとりされるだけということになります。そのため、最近では交換ではなく「共有」と呼ぶことが多くなってきました。しかしどんな風に呼んだとしても、問題になるのが著作権です。
 「WinMX」での逮捕者は、普通に買うと十万円を越えるような高額なアプリケーションソフトのコピーを配布していました。そんなことをされたら、そのアプリケーションソフトを製作しているソフトウェアメーカーはたまったものではありません。おまんまのくいあげです。そんなかわいそうなメーカーを助けるために、摘発されたということです。

 問題点は他にもあります。不特定多数とはいっても、完全に公に解放された場というわけではありません。アダルトな違法ファイルのやりとりに「WinMX」が使われたとしても、監視の目が届きにくいのです。ペドファイルの人の「WinMX」使用率が高い理由です。

 こうした問題点をいくつか抱えながらも、ファイル交換のシステムがなくならないのは、単純に「みんなが望んでいるから」だと思います。ネット上でなくても、例えばお友達が聴きたかった最新のCDアルバムを持っていたとしたら、かなりの人は気軽に「ダビングさせて」と言ってしまうでしょう。そうした考え方の延長線上に、ファイル交換システムは存在しているのです。
 また、システム自体はファイル名の照会程度のことしかしていないため、システムそのものは一概に違法とは言い切れない点が問題解決を難しいものにしています。違法コピーには荷担していないと主張すれば、システム自体を摘発するのは困難です。

 ジレンマを抱えつつも、ユーザーに望まれることによって存在し続けているファイル交換(共有)のシステム。しかしユリは無関心でした。どうでもいいと思っていました。
 もっとも普及していると言われる「WinMX」は、その名称の通りWindows専用のものでした。マックユーザーのユリにとっては、使ってみようと思っても使えないシロモノだったのです。だから「もっとたくさん逮捕者でないかな〜」なんて高みの見物をしていました。ユリもネット上でのデータ販売事業に荷担している身ですので、こういうコピーをバラまく連中は嫌いだからです。
 ところが、国内で初めてこの事業にのり出した「ファイルローグ」は、マックはおろか、UNIXでも動作するそうです。

 ちょっと使ってみたくなるこのジレンマ。
 ユーザー数は圧倒的に「WinMX」より少ないと思いますので、なんでもあるという状況にはなっていないとは思いますが、流通するファイルの9割以上は違法なモノでしょう。危険な誘惑です。

 このように、ユリはキレイゴトも欲望も容認しています。ジレンマなんてのは、あって当たり前。建て前だけの人も欲望むき出しの人も、ユリは好きではありません。
 ただ、ジレンマの後に選択したものに対しては、きっちりと責任を負うべきだとは思います。つまり、「違法なのかもしれない」と思った時点で、「逮捕されても仕方ないだろう」と覚悟を決めるべきなのです。あるいは「いや、これは絶対犯罪ではない」と確信し、その主張を貫くのもありだと思います。
 「みんなやってるから」とか「どうせ捕まらないだろうから」ではなく、自己責任を持って選択するのが大切なことなんだと思います。違法性を確信しなからも逮捕者が出て慌てるというのでは、誰がどう見てもみっともないです。

 というわけで、結論。
 やっぱりユリはファイル交換はしません。現状では、まだまだリスクが高いと思います。
 結論を出してから気がつきましたが、今日は全然ニュースソースに触れてないですね。まぁ、さんざん繰り返されたような話をしていますので、改まって読む必要はないような記事でした。
 とりあえず、蛇足的に「ファイルローグ」の日本語サイトのアドレスを書いておきます。使う使わないは自己責任においてご自由に。日本語版はまだベータ版で、Win以外のOSでの日本語版リリースは来年になるようです。英語版を使ってくださいということですね。

  ファイルローグ(日本語)


2001/11/30 (金)

場当たり的でずさんな犯行 小1男児誘拐の容疑者(朝日ほか)

 さて、月末のユリです。
 今月は30日までしかありませんから、利奈ちゃんの出番はありません。また、月末は今月分のフォローをすることになんとなく決まっていますので、今日のニュース終了後、お伝えしますね。

 今日のニュースから。
 誘拐事件とはいえ、誘拐されたのは少年ですので「ゆり☆にゅーす」にはあまり関係のないニュースです。場当たり的に子供をさらって、金額も決めずに身代金要求の脅迫電話、公衆電話からかけて逆探知され、コンビニの防犯ビデオに写って逮捕された、コントのような誘拐事件でした。
 しかし、一番のネタは犯人の行動ではありませんでした。誘拐された少年の名前が実はオチでした。
 騎士と書いてないとと読む。
 無茶すぎな名前です。法律で許されていればいいという問題ではないでしょう。弟がいたら、ぜひ騎兵と書いてとるうぱぁと読ませたいところですね。

 一応、新生児につける名前というのは、使ってもよい字は限られていますが読みに対するキマリはありません。仕事と書いてジョブスとかと書いてげいつとか、何でもアリなわけです。しかしそれならと書いてあれくさんだぁだいおうとかと書いてかぎゃしらみのくさしやぁでぃめんだきらりぐのすとか読ませてもよいことになるので、むちゃくちゃな話だと思います。
 みなさんが親になったときには、せめて他の人にツッコミ入れられまくりの名前は避けてあげてくださいね。実の子供に恨まれるようなことになったら、きっと悲しいですよ。
 あと、追記しておきますと受け付ける職員が「ダメ」と言った場合にはダメだというキマリもあったような気がします。本当かどうかは未確認ですけど。ルール上ではどうであれ、自分の子供に悪魔なんて名付ける親にはなりたくないですね。

 というわけで、ここからは「今月のニュースのフォロー」をさせていただきます。
 と思いましたが、軽く過去のニュースを読み直したところ、フォローの必要性はないと判断しました。やめます。また来月〜。


a-News 1.46

Last Update : 2013/01/01 00:28:32