2001/12/01 (土)
●「ファイルローグ」の狙い──日本MMO社長に聞く(ZDNN)
さて、とりあえずユリです。 巷はとある女性の懐妊で大にぎわいのようですが、もちろん「ゆり☆にゅーす」ではそんなニュースは取り上げません。ぼんやりと、平成の次の次の元号について思いを馳せるだけです。 それから、リンクページを更新しました。一行コメントをつけてみたんですが、少し見にくくなってしまいました。それよりも、手を抜こうと思って選んだ形式なのにかなり手間がかかってしまいました。毎月更新はつらいかもです。
今日のニュースはIT関連のニュースです。逮捕者が出てお祭り騒ぎの「WinMX」ですが、同様のファイル交換システムは新旧おり混ぜいろいろとあります。 「ゆりにゅー」的にはマニアではない読者層を設定していますので、まずこのファイル交換について軽く説明しておきましょう。ここで言うファイル交換とは、インターネットを通じて個人が所有しているデータファイル(音楽であったり画像であったり動画であったりゲームであったりアプリケーションソフトであったり)を不特定多数相手に交換できるようなシステムのことを言います。 そういったソフト(システム)である「WinMX」でなぜ逮捕者が出たのか、ちょっと考えてみればすぐに気づくと思います。パソコン上のデジタルデータは基本的にいくらでもコピーできます。もちろん劣化もしません。結局、行われるのはファイルの交換などではなく、コピーされたファイルがやりとりされるだけということになります。そのため、最近では交換ではなく「共有」と呼ぶことが多くなってきました。しかしどんな風に呼んだとしても、問題になるのが著作権です。 「WinMX」での逮捕者は、普通に買うと十万円を越えるような高額なアプリケーションソフトのコピーを配布していました。そんなことをされたら、そのアプリケーションソフトを製作しているソフトウェアメーカーはたまったものではありません。おまんまのくいあげです。そんなかわいそうなメーカーを助けるために、摘発されたということです。
問題点は他にもあります。不特定多数とはいっても、完全に公に解放された場というわけではありません。アダルトな違法ファイルのやりとりに「WinMX」が使われたとしても、監視の目が届きにくいのです。ペドファイルの人の「WinMX」使用率が高い理由です。
こうした問題点をいくつか抱えながらも、ファイル交換のシステムがなくならないのは、単純に「みんなが望んでいるから」だと思います。ネット上でなくても、例えばお友達が聴きたかった最新のCDアルバムを持っていたとしたら、かなりの人は気軽に「ダビングさせて」と言ってしまうでしょう。そうした考え方の延長線上に、ファイル交換システムは存在しているのです。 また、システム自体はファイル名の照会程度のことしかしていないため、システムそのものは一概に違法とは言い切れない点が問題解決を難しいものにしています。違法コピーには荷担していないと主張すれば、システム自体を摘発するのは困難です。
ジレンマを抱えつつも、ユーザーに望まれることによって存在し続けているファイル交換(共有)のシステム。しかしユリは無関心でした。どうでもいいと思っていました。 もっとも普及していると言われる「WinMX」は、その名称の通りWindows専用のものでした。マックユーザーのユリにとっては、使ってみようと思っても使えないシロモノだったのです。だから「もっとたくさん逮捕者でないかな〜」なんて高みの見物をしていました。ユリもネット上でのデータ販売事業に荷担している身ですので、こういうコピーをバラまく連中は嫌いだからです。 ところが、国内で初めてこの事業にのり出した「ファイルローグ」は、マックはおろか、UNIXでも動作するそうです。
ちょっと使ってみたくなるこのジレンマ。 ユーザー数は圧倒的に「WinMX」より少ないと思いますので、なんでもあるという状況にはなっていないとは思いますが、流通するファイルの9割以上は違法なモノでしょう。危険な誘惑です。
このように、ユリはキレイゴトも欲望も容認しています。ジレンマなんてのは、あって当たり前。建て前だけの人も欲望むき出しの人も、ユリは好きではありません。 ただ、ジレンマの後に選択したものに対しては、きっちりと責任を負うべきだとは思います。つまり、「違法なのかもしれない」と思った時点で、「逮捕されても仕方ないだろう」と覚悟を決めるべきなのです。あるいは「いや、これは絶対犯罪ではない」と確信し、その主張を貫くのもありだと思います。 「みんなやってるから」とか「どうせ捕まらないだろうから」ではなく、自己責任を持って選択するのが大切なことなんだと思います。違法性を確信しなからも逮捕者が出て慌てるというのでは、誰がどう見てもみっともないです。
というわけで、結論。 やっぱりユリはファイル交換はしません。現状では、まだまだリスクが高いと思います。 結論を出してから気がつきましたが、今日は全然ニュースソースに触れてないですね。まぁ、さんざん繰り返されたような話をしていますので、改まって読む必要はないような記事でした。 とりあえず、蛇足的に「ファイルローグ」の日本語サイトのアドレスを書いておきます。使う使わないは自己責任においてご自由に。日本語版はまだベータ版で、Win以外のOSでの日本語版リリースは来年になるようです。英語版を使ってくださいということですね。
ファイルローグ(日本語)
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