2005/05/23 (月)
★「子に会いたくない」続々 人工授精で精子提供の「父」
さて、子供が産めなくても、どのみち経済的かつ社会的な障害も多いからと諦めのつくユリです。でもほんとは、ほんとは……親娘で同時に子役デビューとか面白そうとか思ってたり。
世界中には、同様に子供が産みたくても産めない人たちがいるわけで、そうした人たちのための技術も色々発展、進化していっています。今日はそのなかでも、「精子提供を受けての人工授精」についてのニュースです。
この調査結果は、人情的に納得できるものだと思います。臓器移植でも問題となるテーマですけど、精子の提供はもっと根源的な問題ですから。科学的な問題はさておき、実質的には人体の半分を提供するようなものですしね。
精子を提供することによって、新たに遺伝的な父親という立場が生じるのは、やはり一般的な男性には心理的な負担が強いんだと思います。また、精子提供者からみた子供の成長、子供からみた遺伝的的父親の姿は、どちらも期待や不安の入り交じった微妙なものになると思うので、「知らないほうがいい」と思う感情もあるのかもしれません。
「知る権利」は「知られたくない権利」とバッティングする権利ですから、簡単には結論づけられない問題だと思います。どこかに線引きが必要になるのだとしても、その線が平等に引ける問題ではないことも多いです。難しい問題です。
……と思ったんですけど、それならいっそのこと誰の精子かわからないようにしてしまえばいいような気がしました。
産みたい女性側が高学歴な男性の精子を望むということもよくいわれていますから、一定の基準を満たした男性の精液をうまくミックスして、あとは卵子に注入する技術者がランダムで選ぶようにすれば……問題はなくなりますけど、いろんな意味で別の問題になるかもしれませんねぇ。やっぱり難しい問題です。
|