2004/04/05 (月)
★受精卵診断の大谷産婦人科に障害者団体が抗議 (朝日)
さて、事務所のマシンにキャプチャボードが装着され、その画質に顎が外れたユリです。最近はこんなにキレイに録れるものなんですねぇ。とはいっても、ユリの中でのキャプチャボードのイメージって、モーションJPEGの「シネマギア」なんですけどね。ちょっと古すぎです。
画質補正のため、普通にテレビを見るよりクリアになってるようです。録画予約もラクちんなので、とにかく録っておいて好きな時間に見る、というスタイルがいい感じですね。あとは調子に乗りすぎて、ハードディスク残量を忘れないようにしないといけないですけど。
などというノー天気な掴みとは全然繋げようもない、今日のニュースです。
記事本文も短いですけど、更に簡単に要約するなら障害者団体が「受精卵診断は障害者差別を助長する」という抗議を医者にしたということです。
その抗議の骨子が、「子どもに障害があれば、その家庭は不幸だという決めつけが、社会の『障害者は生まれてきてはならない存在』という感覚に結びつく」ということのようですけど、正直その考え方はユリには受け入れられないものです。なぜなら、診断されるであろう障害には、生まれてもすぐに死んでしまうような障害も含まれているからと思うからです。勿論、それでも一度この世に誕生させてあげてから、生を全うさせるという考え方もあるでしょうけど、全ての親にその考え方を押しつけるのはあまりに残酷なのではないでしょうか。
ユリは、こうした誕生に関わる医療技術の倫理的問題が簡単に解決するとは思ってはいません。でも、あまりに「自然」や「天然」を肯定賛美することは、ひいては医療そのものの否定にも繋がるのではないかと思っています。障害や重病を背負っていることを知りつつも生ませるのが当たり前であるのなら、病気や怪我をしたら死なせるのも自然で当たり前なんですから。
それは極論にしても、受精卵診断や中絶問題は、ヒトはいつから、どの時点からヒトなのかという根元的な問いに行き着くわけですし、この問題に統一された見解が与えられていない以上、万人が納得する答えは導き出せないでしょう。精子と卵子の時点で命があるのなら男性のオナニーは大量殺人で、女性は月経周期のシリアルキラーになりますし、受精卵からなら優性保護法は殺人許可法になります。倫理論は結果として平均値に行き着くしかないわけで、今の日本の平均値をユリの実感としてはかるならば、ヒトの形をとる前に障害等を診断できたとしたら、そのまま眠らせてあげることが選択肢としてあってもいいという答えになります。なにしろ、親のエゴでの中絶すら認められている国なんですから。
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