2003/03/16 (日)
★男女4人が意識不明の重体、車で集団自殺? 山梨 (朝日)
さて、ユリです。
最近、世の中では「ネット集団自殺」が大ブームのようです。今回の事件はまだそうとは確認されていませんけど、遠隔地に住む接点のない複数人の集団自殺であることから、ほぼ間違いないでしょう。
遠隔地の人たちが集団自殺、という話を聞くたびに、ユリはつい「戦士症候群」を思い出さずにいられません。いきすぎた妄想を抱いた少女たちは、思いつめるあまりに極端な行動に出たりしました。前世、来世思想につながるため、自殺未遂も多かったと聞きます。
この、すでに忘れ去られたかのような「戦士症候群」という社会現象はCLAMPのマンガ、「東京BABYLON」でも「安易な呪術行為に走る少女たち」というモチーフで描かれています。今見ると他愛もないノイローゼ少女たちの妄想にしかすぎませんけど、一時は本当に似たような少女がたくさんいたようです。
当時はもちろん、インターネットは普及していませんでした。だから、遠くの「同胞」と交流をとる手段といえば「文通」が主流です。そしてその文通相手、「同胞」を探すための場所だったのが、雑誌「ムー」などのオカルト誌の文通欄でした。あの頃は、「前世でエルカンフェルと戦った戦士の方、当方はイシスです。連絡ください」などという素で激痛がはしってしまう項目で溢れていたものです。
たしか、やはり少女マンガの「ぼくの地球を守って」が流行っていたころに頂点に達し、それと同時に自殺などの行為が問題視されて、雑誌ではこうした投稿を自粛、結果として沈静化したはずです。
と、ここでユリの思うことはわかってくれると思います。
インターネットという通信インフラが整った今、この「戦士症候群」が復興し、キチガイ少女が量産されやしないかという懸念です。たとえば、ほら、このサイトのリンクページだって……。
というわけで、自殺にしても「戦士症候群」にしても、「来世と前世を気にする人は、たとえ来世前世があったとしてもそのたびに来世と前世を気にする人で、永遠に現世での幸せは得られない」という言葉で締めくくっておきます。
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