2003/10/04 (土)
★生で山本正之の歌を聴いてきました。
さて、気がつくとアルバムを七枚ほど持っているくらいの山本正之ファンという微妙なラインのユリです。というわけで、地元のチャリティーイベントに来るということで、見に行ってきました。
ライブアルバムを持っているとはいえ、生での山本正之は初めてですから、とても嬉しかったですね。ちなみに、このイベントを行なう隣の市は、山本正之の出身地だったりします。
司会者のおねえさんがボロボロだったことを除けば、とても楽しいコンサートでした。「戦国武将のララバイ」も原語版だったので、まさしくご当地ソングになっていましたし、定番の「少年の夢は生きている」や「飯田線のバラード」も演奏されました。「ミノリの秋」は初めて聴いた曲でしたけど、久しぶりに「人喰い人種」という言葉が聞けました。いや、そんなことはどうでもよくて。
この「ミノリの秋」という曲は、いわゆる「長編シリーズ」のひとつで、一曲の長さが25分というものでした。そして、内容は山本正之の子供時代の実際の出来事が下敷きになっているそうです。コミュニケーションがうまくいかないことから特殊学級に編入させられて、また普通のクラスに返ってきた同級生を歌った歌でした。
山本正之独特のテーマの扱い方が、会場に大勢いた年輩の方々に受け入れられたか難しいところですけど、ユリとしては車椅子に座ったミス七夕の話よりも重く感じられました。心の障害は見えないことであるが故に、どうしても対処がおざなりになりやすいものなんだと思うと同時に、「心が健常である」と明確に言い切ることの出来る人間が果たしてどれだけいるのだろうかとも思いました。
個性というものは、「人と違っていること」であって、障害も個性のひとつだという前向きな考え方が伝わってくるイベントでした。髪型や服装で「個性」を謳うくせに、中身は大多数と外れないようにして保身する「個性という名前のメッキ」に酔っているような大多数の人たちは、本当の意味での突出した個性を持つ人たちを受け入れられる度量を身に付けていかないといけないなぁ、と感じさせられました。
……と、普通にまとめておきます。
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