「Winter Autumn LOVE」 Mr.DOMINO
季節は秋。まだ残暑だろうか。外は暑かった。
荏原町駅の改札を出て、昼食を取り、昔住んでいた馬込の町に向かって歩く。
何処も彼処も懐かしい風景があるが、勿論変わっている場所もあったりする。
俺が馬込にある昔住んでいた場所の近くを自販機のジュースを飲みながら歩いていた。
そうしたら、俺と同い年か1つ下だと思われる女の子がやってきたのだ。
「……君は……、広志君?」
「そうだけど、俺の事を知っているのか……?」
「……うん」
しかし、全く見覚えがない。いったい誰なのだろうか……?
「あの……、君は誰??」
「…………」
しばらく沈黙が続く。何がなんだか分からなくなる。
俺は、幼少のころに遊んだ一人の女の子の名を思い出した。
川上姫子、中学1年生。
俺は彼女と玩具の取り合いになってるところを思い出した。
「やーだーやーだー、これ僕の!!!!!!」
「これは姫ちゃんのだから返そうね」
母親が俺を宥めている。
「……これ、私のだよ、広志君……」
俺が姫のおもちゃを分捕って離さない。
それだけ姫と一緒に居たかったのだろう……、あの時は……。
「あ、そうそう。これからは姫って、呼んでね」
「ああ!!!」
小さい頃の記憶が段々鮮明によみがえってきた。
それまで断片的に途切れていた記憶が急に修復された。
幼少時に起きたある出来事を思い出した。
3歳の頃、この街を離れるときに姫にこう言った。
「姫ちゃん、好きだから……」
「私もそうだよ、また帰って来てよね」
「うん、きっと…………」
「絶対に……約束だからね……」
俺はある場所を思い出した。
「あの公園に行こうよ」
俺が提案すると、姫はすぐにあの頃遊んでいた仲間を集めてくれたので、楽しみながら出かけた。
そして、幼少時に遊んだ仲間と2時間ほど遊んだ。
彼らと中延に行ったり、商店街などで買い物をしたりした。
外出先から帰ってきて、姫の部屋に戻った。
なぜか姫の前で突然ぼろぼろ泣き出してしまった。
こんなに姫がいとおしい存在だと思えるなんて……。
俺は一体どうなっちまったんだ……。
そうしたら、姫が慰める為か、そう言ってくれた。
「……私、広志君が大好きだよ……」
「俺も好きだから……」
俺は何時の間にか泣き止み、姫を押し倒し、唇を重ねる。
舌を出し、姫の唇を嘗める、すると、姫の口が少しずつ開く。
姫は俺の舌を自分の口の中に入れようとして舌を絡める。
そこからはクチュ……クチュ……、とぎこちなくディープキスをする音が聞こえる。
キスをしながら俺は姫の服の上から乳房を弄る。
「……やめて……」
姫が抵抗する。しかし、俺は服のボタンを外し、ブラジャーを外す。
そのうち、白くふっくらした乳房が露になった。
姫の下着に手をやった。確かに湿り気が感じられる。
「姫……、確かに感じているんだね」
「……ぅぅぅん……」
姫の下着を触ったとき、声にもならない喘ぎ声が聞こえた。
乳房をゆっくり揉む。こんなに柔らかかったのか……、と思った。
「広志君……、だめよ……、私……まだだから……」
「大丈夫。俺だってまだだから、優しくするよ」
ゆっくりと姫の乳首を吸った。唾液でぬるぬるになった乳首は勃った。
姫のスカートをめくり上げ、下着を脱がす。下着には愛液がついていた。
次に頭を姫の秘部に持っていき、それを舐めた。
「あぅん、そこ……、汚いよ……」
「姫のここ、綺麗だよ。汚くないし……」
「ぁん……、もぅ……」
舌のざらざら感で、さらに愛液が出る。
「あんんん……気持ちいいの……」
初めて味わう女の子の蜜の味……。舌は少し痺れた。
愛液でぬるぬるになった秘部を舐めるのを止めた。
ズボンのチャックから勃起したペニスを取り出し、姫の秘部に当てる。
唇を噛んで処女膜から来る痛みに耐えている様子だ、まだ処女なのか…………。
「……ったい……」
「……俺を抱け……、そして力を抜く……そうすれば余り痛くない……」
力無い口調でいった、姫はその通りにした。処女膜を突き破り、とうとう2人は1つになった。
2人の結合部がくちゅくちゅ……と淫らな音を立てる。姫はまだかなり痛いのだろう。
そこはまだ未知の世界だ。熱く滑っている液が絡む。とても気持ちいい。
「わ……、私、嬉しいよ……。ずっと好きだった人とひとつになれたから……」
「俺もだよ……」
決して姫は気持ちよくなっている訳は無く、むしろ痛いほどなのだ。
その証拠に唇を噛んで痛みに堪えている。しかし、生理的に反応してしまう。
もっと腰を振る。乳房が上下にぷるんぷるんと揺れる。
姫はもうこのことで頭が一杯だった。もう夢中になって……。
「痛くないか???」
「うん……、少しは痛くなくなったよ……」
もし、いま馬込に居なかったら……。どうしても考えてしまう……。
頭に浮かぶ暗黙の闇を吹き飛ばすように動いていた。
「あぅん……、だんだん気持ちよくなってきたよぅん……」
段々限界に近づいていく。
「……姫……、出る……」
「早く……出して!!」
そして、俺は姫の左足の付け根に白い液体を迸らせた。
そのあと姫は俺の名残をティッシュできれいにふき取った。
そして荏原町の駅までみんなが見送りに来てくれ、また少し遊んだ。
荏原町の駅であの頃遊んでいた仲間と別れを告げ、家路についた。
時は変わり冬休みになった。俺は姫に電話を掛けた。
「もしもし。山数ですけど、姫居ますか???」
「うん、ちよっと待っててね」
優佳さんが出た。姫は家に居るが、電話に出なかった。
そして、姫が出てきた。とても嬉しかった……。
「もしもし、俺だけど……」
「あ! 広志君、元気だった???」
「うん。ところでさ……」
「何?」
「今度泊まりに行っていいかな」
少し言葉が詰まる。どうしたのだろうか。
「うん……、いいよ」
少し考え込んだ様に言った。そして、3泊することにした。
俺は久しぶりに荏原町に着いた。外は珍しく雪が降っている。
あの頃のみんなが集まってくれていた。
「よぉ!」とか、「元気にしてた?」とか声を掛けてくれた。
……とても嬉しかったよ……
その中に見覚えのある女の子が居た。
2人の女の子が近づいてくる。
「……広志君、あたしの事覚える???」
「いや……、覚えてない」
「あたしは沙耶。藤本沙耶です」
「……久しぶり」
「この街に君が戻って来てよかったよ」
俺もうれしい。
きっと、また会える。
「広志君……、あの時はありがとうなの」
「お前は……、裟羅???」
「そうだね……、あたしは緒海裟羅なの」
「また遊ぼうな」
「うんなの!!!」
2人の女の子と順番に話していると姫の声が聞こえた。
「広志君、行くよ!!!」
姫が呼んでいる。
「あ、ああ」
急いで付いていく。
姫の家に着いてすぐに昼寝をしてしまった。
「……くん……広志君……」
「あんだよ!!」
「ご飯……だよ」
「……ごめん」
晩飯を食べずに寝てしまったのだろうか。姫が起こしてくれた。
「広志さん、今日はこれね」と夕佳さんが言った。
夕飯は大好きな豚骨ラーメンだった。
……暖かくって……、おいしくて……
泣き出しそうになってしまった……。
でも、姫が慰めてくれた……、嬉しかった……。
「広志さんはこの布団で寝てね」
優佳さんが気軽に言ってくれた。
「はい、ありがとうございます」
姫と同じ部屋に寝ることになった。良かった……。
この日はすぐに眠りについた。
そして翌朝。一面真っ白の銀世界。
俺は思わず飛び起きた。
午前中はずっとラジオを聞きながら寝ていた。
昼食の時、やっと起きれた。
その日の昼食は牛丼だった。うまかった。
午後はみんなで雪合戦をして遊んだ。
とても楽しかった。この時間がずっと続けばいいのに……。
夜は風呂から出て、テレビを見たまま寝てしまった。あぁ、情けない。
3日目はちょっと早いお別れパーティを近所の食べ放題の店でした。
みんな、明るくて、楽しくて……。
料理はいろいろ食べた。俺は結構食べるのが早かった。
しかも、食べる量が馬鹿にならないほど多かった。
「広志君、ちょっと食べすぎだよ」と隣の姫の友達が言ってた。
俺は「は? いつもこれぐらい食べてるよ」と反論した。
一瞬の静粛の後、みんなどっと笑い出した。
みんな、輝いていた……。
姫の家に戻って、夕食を食べ、風呂に入り、荷物をまとめている。
「ふ〜、終わった……。さて、寝るかな……」
そこへ姫が来た。俺はこう言った。
「……まだ……、姫の事好きだから……」
「私もなの……」
「今夜も……いいよね」
「……うん」
俺は姫をベッドに座らせ、ディープキスをした。柔らかい姫の唇……。
ゆっくり姫の服を脱がせた。以前初めてした時より少し乳房が大きくなってる。
前より少し激しく揉んでみる。体が少し反応した。
「ぁぁぁん……強く揉まないでよ……」
「ふひひ、や〜だ〜よ」
姫の言葉とは裏腹に、さらに揉みまくる。
揉みながら下着を触ると、やはりそこは濡れていた。
また体がビクンと反応した。期待してるのか……。
「広志君……してよ……」
姫はやはり期待していた。
舌を出し、秘密のところを舐める。
「あんあんあん……」
姫は確実に感じている。慣れだろうか、愛液を舐めても痺れなくなった。
どんどん蜜壷から愛液が溢れる。それをおいしく舐める。
舐めるのを飽きてしまった俺は硬い肉棒を秘部にあてがった。
愛液で濡れている上に処女膜を破ったため、スムーズに入った。
「姫の膣……暖かくて……気持ちいい……」
「私も……、なんか安心する……」
ゆっくりピストン運動をする。愛液が絡みつく。
とても気持ち良い。淫乱な高校生カップルが全裸で愛し合っている。
乳房が上下にぷるんぷるんと揺れる。その揺れを止めるかのように乳首にむしゃぶりつく。
俺はピストン運動をしながら姫の乳首を吸った。唾液でぬるぬるになった。
「もう……私ダメなの……」
「……イっていいから……」
姫は俺に抱かれたまま一回目の絶頂を迎えた。姫は暖かった。
肉壁がきゅん、と締まる。俺はもう1回腰を振り始めた。
「くぅん……気持ちいいよ……」
姫が喘いでる……。かわいいよ……。
今度は俺が絶頂を迎えそうだ。
「姫……出るよ……」
「……うん」
俺は姫の肉壁になすりつけるように出した。今度は何かしら目的が見つかった。
そして姫は秘部から出た俺の精液をきれいにふき取った。
「……いっしょに寝よう……」
俺がボソリと小声で言った。
「うん、絶対寝るから!!」
姫が元気に答えた。
そして旅立ちの朝。俺は荏原町に着いた。外は晴れているがまだ残雪があった。
前に進むのが大変辛い。やはり別れるのが嫌なのだ。
でも、みんなが声を合わせてこう言ってくれた。
「また絶対戻ってきてね!!!!!!!」
俺はみんなにこう答えた。
「絶対に、絶対に戻ってくるからな!!!」
電車に乗り込んでも、駅前広場が見えなくなるまでずっと手を振った。
そして、自宅へと戻った。今回の旅は何かしら次なる目的が出来た。
電車の中で日記を書いた。そのときこう記した。
「今回の旅は自分にとって大きなものを与えてくれた。
やはり自分にとってあの町は必要なのだろうか……。
また、今度は春休みに泊まりに行くか…………」
今回の旅……。やっぱり馬込は俺にとって必要な街だ……。
そう考えながら家路に着いた。しかし、あの時間からあの場所での出来事での歯車がずれ始めた。