「子供は見ている?
      やっている?」
  星都



 ××小学校三年二組
     内田明菜&山口直樹。

 母親がパート仲間の二人。家も近いことから一緒に遊ぶことも多い。
「直樹君、明菜を宜しくね」
 ゲームに夢中の二人に、明菜の母がチェックがてら声をかけた。子供とは言え男と女。ヘンなアソビなどされたら、後々困るのは自分の娘だと思っている。
「はーい、行ってらっしゃ〜い」
 子供たちもバカではない。親のチェックに引っかかるようなヘマはしない。
「行った?」
「……みたいだね」
「ふう」
 明菜は足を崩し胡座をかいた。
「ママったらあたしたちのこと全然信用してないんだから……やんなっちゃう」
「昔からそうなのか?」
「前住んでいた団地にね、『穴巡り』って言うアソビがあったの」
「穴、巡り?」
「うん。男の子たちが女の子の居る部屋を廻って、穴を見て歩くの」
「穴って……」
「マ○コの穴よ」
「そんなアソビがあるんだ」
「でね、あたしが見せている時にママが帰って来ちゃって……『女の子がそんなとこ見せちゃいけません!』ってこっぴどく叱られちゃった」
 明菜はしょんぼりと肩を落として見せた。
「それ以来、あたしが男の子と居ると心配するの……また、見せているんじゃないかって」
「へぇ」
「あたしだっていつまでも幼稚園児じゃないんだから、そんな恥ずかしいことする訳ないじゃんねぇ……アッ……負けちゃった」
 コントローラーを放り、明菜はごろんと仰向けに寝転んだ。
「穴……巡りか……」
 スカートを捲っても明菜は動かない。開かれた股の中央を突いても動かない。いつのまにか出来た二人のルールに従い、じっと寝たふりを続けている。
「団地の男の子って、何人居たんだ?」
 寝ている相手に質問するのはルール違反だが、直樹は訊かずにいられなかった。過去に何人の男がソコを見ていたのか、気になる。
「分かんない……けど、穴巡りをしてたのは六人ぐらい」
「ふ〜ん」
 左脚の付け根に食い込んだゴムに指を潜らせ、スッと右端までパンツをずらす。見飽きた筈のソコに、今日は何故か興奮してくる。
「今も、俺以外に誰かに見せてるのか?」
「……今は、直ちゃんだけ……」
「そっか」
 スリットを開いたり閉じたり、小さな襞をひっぱったり。と、一通り遊んだ直樹はソコから手を離した。
「今度は負けないからね」
 再び二人の対戦が始まる。
「あ〜……負けた」
 二人の実力差からして直樹が負けることはまずない。しかし、二人の対戦は勝ち負けが交互。それは、一回おきにわざと直樹が負けているから。勝ちっ放しで明菜に臍を曲げられては困る。見飽きたと言っても、やはり見たいのが男の本性。
「直クンは、あたしの他に何人のマ○コ見たことある?」
 短パンとパンツを強引にズリ下げ、ペニスを摘みながら明菜も訊いてきた。
「……八人ぐらい……かな……」
「わあすご〜い。直クン女の子にモテモテなんだ」
「でも今は、明菜ちゃんだけだよ」
「直クンのチ○コ独り占めにしてるなんて、なんだかバチが当たりそう」
 直樹の出任せを、明菜は信用したようだ。尤も、明菜自体そのぐらいの相手に見せているのだから、信用しても当然だろうが。
 二人は交互に負け、その度に見せ合っていた。そして、何度目かに直樹が負けた時、
「んふっ」
 ペニスを引っ張っていた明菜が突然笑った。
「なんだ? 急に」
「あのね……これ、内緒だけどね」
 ペニスの硬さをグリグリ確かめながら、明菜は可愛い顔にスケベな笑みを浮かべた。
「夕べぇ、ママとパパがぁ……ミセッコしてたの」
「え? 本当?」
「うん。あたしたちがすると怒るくせに、ヘンだよね」
「大人になっても、ミセッコなんてするんだ」
「でもね、あたしたちのとやり方が違うの」
「どんなふうに?」
「んんとね……」
 明菜は嬉しそうに顔を歪めたまま、「やってみる?」と言った。
「う、うん」
「じゃあね、裸になろう」
「裸?」
「うん」
 さっさと服を脱ぎ始める明菜に、直樹も脱ぎ始めた。
「パンツも?」
「あたしもう脱いじゃったよ」
「あ、うん」
 ナニも着けてない明菜を見て、直樹も急いでパンツを脱いだ。
「素っ裸になんのって初めてだね」
 二人が遊ぶようになって二年近く経つが、パンツを脱いだことはあっても素っ裸になるのは初めてだ。なんとなく、新鮮なトキメキを感じる。
「で、そこに寝て」
「こう?」
「うん」
 明菜は直樹の上に逆向きに被さった。いつもとは逆向きに見える互いのモノ。
「ん?」
 肛門の襞に白い滓がこびり付いている。大便をした時の名残だろうか、ちょっと汚い気もするが、それもまた新鮮。
「大人って、こんなふうにミセッコしてるんだ」
「うちのママたちはこうしてたの……弄っていいよ」
「ああ」
 目の前のスリットを開いて見た。今にも顔に落ちてきそうで、開きながらも腕の力を抜くことが出来ない。
「ママがヘンなことしてたの……あのねぇ」
 口を大きく拡げ、ペニスに近づける。だが、そのまま遠ざけてしまった。
「ナニ、してたの?」
「あの、ママじゃなくてね……パパが……」
「ナニ?」
「ママのマ○コ、舐めてたの」
「え〜っ」
「舐めてみる?」
「やだよそんな……汚ねぇよ」
「そだよね……お風呂入ってないもんね」
「あ、うん」
 例え風呂へ入った後だとしても厭だと思った。しかし、明菜の寂しそうな表情に、
「綺麗に洗った後なら……いいけど……」
 と、言うしかなかった。
「でね、この後にね」
 明菜は気分を切り替えたのか、パッと表情を輝かせ立ち上がった。そして直樹のペニスの上に尻を落とした。
「こんなことしてたの」
 スリットを開き小さいながらも勃起したペニスを挟み込む。
「こうやって、擦りつけてたの」
 腰だけを動かせず、上半身を前後に振る明菜。頬に仄かな赤みを射し、恥じらう乙女といった表情は、直樹の男心を燃え上がらせた。
「あん、よく分かったね……パパもそうやって腰を突き上げてたの」
「なんだか、こうしたい気分なんだ」
「交替する?」
「え?」
「ママたちも、最後はパパが上になったの」
「うん。上になる」
 直樹の腰使いは上手かった。器用にクイックイッと前後する。明菜は直樹のペニスがスリットからずれぬよう、大きく拡げてやっていた。
「気持ちいいね」
「ああ。気持ちいい」
「直クンのキ○タマ最高……あたしのは?」
「明菜ちゃんの、オマ○コ最高」
「ママたちもね、そう誉めあっていたの。オマ○コ気持ちいい。キ○タマ最高って」
「キ○タマ気持ちいい……明菜ちゃんのオマ○コ最高!」
 汗だくになった二人はシャワーを浴びに風呂へ行った。
「直クン……あたし綺麗に洗うから……ねっ」
 ボディソープを手に取り、拡げたスリットをごしごし洗う明菜を、直樹は引きつった笑顔で見つめてた。


 大人は子供の鏡。子供たちは鏡に映った大人を見、真似をして大人となっていく。

         おわり