「〜双子とお風呂〜」 秋葉 時雨
ピンポーン!!
吹き荒む冷たい風に襟元のボタンを締め直しながら、拓也は立ち続ける一軒家の呼び鈴を押した。
季節は12月、冬真っ只中である。
拓也はそれ程寒がりな方ではないが、やはりこの時期の寒さは堪える。暫く玄関前で震えていると、中からパタパタ2人分の足音が聞こえて来た。
「『ハ〜イ!!』」
ガチャン!と鍵を開ける音が聞こえてドアが開くと、中から予想通り2人の女の子が出迎えてくれた。
片方は長い黒髪をポニーテールに、もう片方は髪をツインテールにしている。2人共、髪型や服装はバラバラだか顔はそっくりだった。
「あっ! 拓ちゃ〜ん!!☆」
『こんにちわ、先生』
「やぁ、こんにちわ。紗奈ちゃん、神奈ちゃん」
ポニーテールの女の子が拓也に飛び付き、後ろから礼儀正しくツインテールの子が挨拶をする。
顔は同じだが、まるで正反対の動きにも拓也は馴れた態度で対応する。この2人の少女ともすでに1年のつき合いになるからだ。
対馬 拓也はT大の2年生である。今は大学で気ままな学生生活を送りながら、小遣い稼ぎのバイトで家庭教師などもしている。
そしてこの双子の姉妹、如月 神奈・紗奈の2人も拓也の教え子なのだ。
「外寒かったでしょ〜? 早く上がって! 上がって!!」
拓也の腕にしっかりとくっつきながら、紗奈が家の中へと招き入れる。姉妹の部屋がある2階に続く階段を登ると、後ろから拓也のコートを持った神奈もついて来た。
2人の部屋に入ると、すでに勉強の用意をしてたのかピンクのカーペットが敷いてある部屋の中央に小型のテーブルが置いてあって、そこに2人分のノートとふで箱が用意してあった。
「お、もう準備万端だね? 感心、感心!」
「えへへ☆ そりゃ〜拓ちゃんの授業だもん! もうバッチリよ〜!」
『サナちゃん、用意したの私なんだけど……?』
エヘンと胸を張る紗奈に神奈が静かにツッコミを入れる。その見慣れた光景に拓也は思わず苦笑した。
2人はまだ、小学校6年生だ。
有名私立中学Y女に入学するため、神奈達の両親が拓也に家庭教師を頼んだのである。
姉の神奈は大人しく、頭が良い。それに何より誰にでも気遣いができる優しい女の子だ。
一方、妹の紗奈は明るく元気でスポーツの方が得意。少し大人びていて、ませた事を言うのが玉に傷だが周りにいる人を惹きつける魅力があった。
今まで頭が良い以外の長所も無く、どっちかと言うと女性にモテた試しが無かった拓也だったが、何をどう気に入られたのか、訪問した初日からこの美少女姉妹には懐かれてしまっている。
そして、勉強を教える時だけで無く3人で買い物に行ったり、2人を連れて映画を見に行ったりとプライペートでも結構仲良くなってたりする。
だが、最近「仲が良い」では済まなくなって来ているのが拓也の悩みの種だった。
「ふぅ〜!! でっきた〜〜!!☆」
3人で勉強を初めてから1時間後。ちゃっかり拓也の隣をキープした紗奈がワッと歓声を上げた。勉強の苦手な彼女に、この時間は苦痛らしい。
拓也はそれより、勉強の最中ちゃんと教科書は進めながらも、チラチラとこっちに視線を向ける神奈の方が気になって仕方なかったが……。
「どれどれ……うん! 神奈ちゃんの方は完壁だね。紗奈ちゃんの方も前に比べたら大分良くなったんじゃないかな?」
『ありがとうございます、先生』
「拓ちゃんの教え方が良いんだもん! これって愛の力って奴〜?☆」
2人のノートに目を通した拓也が褒めると、自分で言って恥ずかしかったのか、紗奈がキャッキャ言いながらまた首に抱きついて来た。
それを見て羨ましそうな視線を送る神奈に、拓也は気まずそうに頬を掻く。
「ねぇ拓ちゃん、お風呂入らない?」
「えっ、なんだい? 急に……」
紗奈から言われた唐突な誘いに、拓也は思わず眼を丸くする。実は最近の拓也の悩みとは『これ』だった。
「ほら、拓ちゃん外にいたから体冷えたでしょ? だからカンナちゃんと相談してお風呂焚いておいたの。丁度、勉強も終わったし……みんなで入ろ☆」
まるで猫の様に体を摺り寄せるながら、紗奈が耳元でつぶやく。拓也が困り、神奈に助け舟を求めると神奈の方もまた顔を真っ赤にしながら、コクンと頷く。
どうやら彼が来る前から事前に打ち合わせが成立していたらしい。
こうなっては逃げようがない。仕方無く拓也は美人姉妹に連れてかれるまま、部屋を後にした。
ザブ〜〜ン!!
「ん〜〜!☆ 良いお湯!」
仲良く3人でお風呂に入りながら、紗奈が大きく伸びをする。姉妹の家のお風呂はかなり大きく、大人の拓也と紗奈達2人が一緒に入っても、まだ少しの余裕があった。
(親御さんがいなかったから良かったものの、バレたら一発でクビだな、こりゃ……)
姉妹に挟まれながら拓也がフッとため息を付く。
神奈の方はやはり恥ずかしいのか、お風呂の中でも大きなバスタオルで体を隠しながら身を小さくしてるし、逆に紗奈の方は何も付けていないが真っ白い湯で体をうまく隠し
ている。
拓也も一応腰にバスタオルを巻いているが、家庭教師が教え子の少女達と一緒にお風呂入っていると言うこの状況が、すでに大問題だった。
神奈達の両親は、昼間はほとんど家にいない。父親はどこか大きな会社の重役さんで日夜、海外を飛び回っているらしいし、母親も旦那がいない事を良い事に近所の奥様連中と遊び惚けてるらしい。
だからだろう。親の不在から来る寂しさが、神奈達をより一層拓也に懐かせている様だ。
「ねえ、拓ちゃん。体洗いっこしようよ!」
「ええっ!? お……僕が洗うのかい?」
また紗奈が言い出したとんでもない提案に、拓也は言葉を濁す。するとプクゥと頬を膨らませた紗菜が拓也の胸にピッタリとくっつき、指で「の」の字を書いた。
「も〜ここまで来たら分かってるくせに☆ それに、今日は私の番なんだよ??」
「あ、うん……」
耳元で囁きながら紗奈がほんの少し顔を赤らめる。
確かに拓也も、2人にお風呂に誘われた時から予想はついていた。しかし、予想はできても『それ』を受け入れてしまうのは非常〜にまずい事であって……しかし、受け入れない事にはこの2人は解放してくれないし、まして女の子のお願いを断るのは拓也的にもちょっと抵抗がある……などx2色々頭の中で考えた結果、面倒くさい事は考えない事にしようと言う結果が出た。
家庭教師をしている学生にしては随分とお粗末な答である。
「じゃあ〜最初は拓ちゃんからね?」
「う、うん。分かった」
お風呂を出て拓也と向かい合った紗奈が、自分に向かってボディーソープを塗り付ける。紗奈の体はスポーツをやっているのに傷や日焼けが少しも無く、紅潮している体が逆に彼女の色の白さを表している気がした。
「タオルは痛いからちゃんと手で洗ってね?☆」
「はいはい」
少女のご要望通りに無骨な手でその細い体を洗ってやる拓也。段々と紗奈の体が泡塗れになっていき、前を向いているのだから必然的に膨らみ始めた胸などに触れてしまう。最初は渋々やっていた拓也だったが、紗奈のスベスベした肌に触れる度にムラムラとしたイケナイ気持ちが燃え始め仕舞いには逆に熱中しだした。
「良いな……サナちゃん、先生に触ってもらえて」
「ん、カンナちゃ……んは、この前いっぱいHしてもらった……じゃない」
拓也に洗われている紗奈を見て、お風呂に入っている神奈が熱っぽい視線を飛ばす。2人を見ながら呼吸が時折、不規則になるのでひょっとしたら自分で慰めているのかもしれない。
そんな妄想が浮かんだ時、拓也は顔中の血がカッと熱くなるのを感じた。モテた経験の少ない奥手な青年に、この刺激は強烈すぎるのであろう。
(でも、なんでこんな事になったんだろ?俺はただバイトのつもりだったのに……)
紗奈の胸をしつこく触りながら、拓也は時折そう疑問を感じずにはいられなかった。
……どうして3人が、こー言う関係になってしまったのかを話すには少し時間を戻して話せねばならない。
さっきも説明した通り、神奈・紗奈姉妹は拓也が初めて来た日から彼にゾッコンだった。
それはやはり拓也の人柄の良さなどが2人に良い印象を与えたからだろう。
2人はそれぞれが恋心を抱きつつ、まさかお互いが拓也の事を想っているとは知らなかった。
神奈の方は、いつも明るくノリの良い紗奈が年上の家庭教師に本気で恋するとは考えていなかったし、紗奈の方は無口で、自分の後を付いて来る神奈がそんな想いを抱いているとは知らなかったのである。
お互いに拓也への想いを打ち明けた2人は相談した。何日も時間を懸けて話し合い、時には喧嘩をして一つの結果を出したのである。
それが『2人で仲良く拓也の物になる事』だった。
他人から見れば、あまりにもハチャメチャな答えだったが2人の絆を壊さずに解決する方法はこれしかなかったのである。
そしてその相手に決められてしまった拓也はと言うと、押しに弱い性格が災いして、どちらか1人も決められずズルx2と、今の関係を続けてしまっているのである……。
「や、か……あ、あ!た、拓ちゃん……」
ふと、ほんの2ヶ月前の事を思い出していた拓也だったが紗奈に対する洗う事を前提にした愛撫はまだ続けていた。家庭教師の愛撫は、すでに少女の下半身にまで伸びていて
紗奈はぐったりとバスタブに持たれ掛かり、熱い吐息を吐き続けている。
まだ幼い秘裂の内部で拓也の長くて細い指が上下に行き来すると、思わず紗奈の体がピクッと細かく震えた。
「あっあっ! た、拓ちゃん、もう我慢できないよ私……」
「ダメダメ、まだちゃんと体洗ってないだろ?」
「うっ、拓ちゃんのイジワルゥ……!」
拓也がイタズラっぽい笑みを出してお願いを断ると、紗奈が泣きそうな声を上げる。
今は髪を下ろしてしまっているので、声や表情を見ないとどっちがどっちだか判別できない。
ちょっとやりすぎかな? とも思いつつ紗奈のその可愛い声を聞くと、ドンドン気分が盛り上がって来て、もっと声が聞きたくなってしまう。
だが、あまりお風呂場に長時間いていつ紗奈達の両親が帰ってくるかも分からないので、そろそろ許してあげる事にした。
「アハハ……ゴメンゴメン。ほら、次は俺の番! だから、おいで?」
「はい……拓ちゃん」
拓也が紗奈を解放して両手を差し出すと、熱と快楽のせいでクタクタになりながらも、4つん這いで必死に彼の体に抱きつく紗奈。
普段はませてて、拓也を困らせてばかりいる彼女だがHの
時だけは何故か驚く程しおらしい。そのギャップがまた彼
の支配欲をチクチクと刺激するのだった。
「う、んんん……!」
体を密着させながら、ゆっくりと紗奈が腰を下ろす。すでに少女の下には若々しく起立する拓也の肉棒が待ちかまえていた。
それを見て、驚きとも感嘆とも取れるため息を吐いた紗奈が角度を合わせて自らの内部へ、愛しい人の分身を導いて行く。
何度か入れるのに失敗して、ヌルヌルと入り口付近を擦られた拓也はそれでも十分気持ち良いが、まるで焦らされている様な感覚に胸の鼓動だけが早くなって行く。
ようやく入った瞬間、思わず紗奈をメチャクチャにしたい衝動に駆られた。
「んんっ!! はぁ……入っ、たよ……?」
だが、紗奈の方にそんな思惑はまったく無い。大好きな人の分身が自分の一番奥まで届いていると思っただけで幸せだった。
本当はずっとこうしていたかったが、紗奈の方ももう我慢の限界である。この数ヶ月で覚えた、自分の一番気持ち良いポイントを押さえながら序々に腰の動きを早くして行った。
「くっ、う、あ☆ うっうっうっ……!!」
――グリュ、ヌチュ、プチュ、プチュ……。
紗奈の方は最早声になっていない。体を密着させて動かすものだから拓也の体が段々と泡塗れになって行く。
動きの最中、擦れ合う小さな乳房の感触が気持ち良い。精一杯自分のために尽くしてくれるその姿が嬉しい。そして、時折体が止まりそれでも聞こえてくる熱い吐息が拓也を自然と追い詰めて行った。
見ると、お風呂に浸かっている神奈も視線は艶っぽい表情で下を向いてしまっている。1人しか入ってないのに湯船がジャブジャブ揺れているのは拓也達の声だけで感じている証拠だろう。
「た、拓ちゃん! あ! ああっ!!」
そろそろ限界が近いのか、紗奈の声がせっぱ詰まった物に代わる。そこで拓也が下から突き上げ逃げられない様に腰を抑えると肉棒が少女の最深部まで一気に突き上げる。
その瞬間、声を出そうとしていた紗奈の口からそのまま舌が飛び出して来た。
「あひィ!! 飛ぶ、飛んじゃああぁァーーーーーー!!」
カッと目を見開きながら硬直する紗奈。体とは違い、脈動する秘処内が拓也を悩ませる。神奈の方も軽くイったのか必死に手で口を抑えて痙攣している。
風呂場の温度だけでは説明できないムッとする熱気が3人を包み込んでいた。
(ふぅ、危なか……ってアレ?)
『サナちゃん? サナちゃんどうしたの!?』
拓也が気がついて見てみると、紗奈が腕の中でグッタリしている。それまでウットリと眼を細めていた神奈も異変に気づいて慌てて駆け寄る。
どうやら暑い中で激しく動いたせいで気絶してしまったららしい。2人は大急ぎで紗奈を風呂場から出し、良い雰囲気もぶち壊しで解放するハメになってしまった。
「――ん、ふっ、あっ、ああ! ……ん、くぅ……」
「ん、ん〜〜〜! んん?」
目を覚ました紗奈が初めて見たの茶色の天井。どうやらお風呂場で倒れてしまったらしい。頭にヒンヤリとした何かが乗せてあり、手に取ってみると水に濡らしたタオルだった。
「うう……痛い。頭クラクラする……って、あーーーーー!?」
鈍痛が鳴り響く頭を上げ、辺りを見回すとなんと姉の神奈が拓也と言わゆる背面座位の体制でHしているシーンが飛び込んで来た。
『あっ、サ、ナちゃん。起き……っ! ちゃった?』
「ちょ、ちょっと!! なんでカンナちゃんが拓ちゃんとHしてんの!?」
『ひっ! だ、だって……あっ!! ガ、マンできなかっ! ……たんだもん。サナちゃんは、あぁっ!! 一回したから……良いっ、でしょう?』
妹と話ながらも一心不乱に腰を動かし続ける神奈。それを見て紗奈は悔しそうに顔を歪めた。
実を言うと紗奈を風呂場から出し、姉妹の部屋に運んだ後神奈を誘ったのは拓也の方だった。
紗奈の介抱を終えた後、部屋にはバスタオルを羽織っているとはいえ、裸同士の男女が2人っきりで残ってしまう訳で、拓也の方は紗奈が先にイってしまったから消化不良の様な感じだし、神奈の方は2人の交わりを最初から最後まで見てしまっている。
寝ている紗奈の横で見つめ合い、恥ずかしがる神奈を少し強引に抱き締めてしまえば後はこっちの物、身も心も拓也の虜である神奈が誘いを断る筈が無い。
そのままラブラブな雰囲気のまま、Hに流れ込んでしまった。
だから、責められるのはむしろ拓也の筈なのにそれを言わず敢えて悪役になってくれた神奈に拓也は心の中で100回は土下座をした。
『ひゃあ! あっあっ……せ、先生、良いですぅ……』
妹よりは膨らみのある胸のボタンをピンと指ではじくと、目を細めた神奈が体と一緒に秘処内をピクンと痙攣させた神奈の体は何処を触っても柔らかい。そして紗奈とは違い、一度スイッチが入ってしまうととても大胆になる。
それは普段、積極的に拓也にアプローチする紗奈との差を必死になって埋めようとしているのかもしれない。
紗奈と神奈。この普段とはまったく違う一面を見てしまっているからこそ、拓也もまた2人を拒めないでいた。
「うう……ズルイ、ズルイよぉ!! 今日は私の番なのに〜〜〜!!」
拓也と激しく求め合っている神奈の姿を見せつけられて、いよいよ紗奈が膝を付き、泣き出してしまった。
やはりませているとは言え、紗奈もまだ12才の女の子である。好きな人をムザムザ寝取られて耐えられる訳がないだろう。
声を上げてしゃくり上げる紗奈を見て、困惑した表情を出す拓也だったが、今まで夢中で腰を動かしていた神奈が動きを止めると、泣いている妹をそっと抱き締め舌で涙をナメ取るのを見て、安堵の笑顔を出した。
「あっ……カ、カン、ナちゃん?」
『泣かないで、サナ……。ほら、お姉ちゃんと一緒に気持ち良くなろ?』
そう言うと神奈は紗奈の唇にキスして舌を潜り込ませた。驚いている紗奈の隙をついて、秘処の方にもちゃんと手を添えてゆっくりと責め立てる。
抵抗する暇すら与えず、熟知したポイントを責めて妹を骨抜きにしてしまうのはさすが、お姉ちゃんだなあと拓也感心してしまった。
『ん、くぅ……っ。どう? 気持ち良い、サナ……ちゃん」
「ふああ……! お、お姉ちゃん、サナ……サナ拓ちゃんのがほしい……っ、んんっ!」
神奈にキスされながらも舌ったらずな口調で紗奈が懇願する。一度スイッチが入ってしまえば紗奈など神奈の敵ではないだろう。
言う事を聞かない妹を制する様に、神奈が意地悪な笑みを出すと、触っていた秘裂を指で押し広げ頂点にあるクリトリスを中指で根元から何回も引っ掻いた。
秘裂のヒダはとても敏感で外気に晒されただけで微妙な快楽を送り込んで来る。
そして一番気持ち良いクリトリスを何度も責められて、すぐにイケそうなのに、神奈の背中越しから拓也に広げられてしまった秘処を見られていると言う恥ずかしさが、紗奈を集中させてくれない。
おかけで後1歩の所で我慢させられるツライ状況に陥ってしまった。
「ひィ! ック、やぁ! 本当に、もうサナぁ、拓ちゃんのでイキたいよぉ!!」
『ふふふっ、ダ〜メ、……っ、ふやん!!』
それまで主導権を握って余裕を見せていた神奈の表情が一変する。泣きそうになりならがお願いする紗奈に拓也が、助け舟を出したのだ。
膝を持ちながら、休みを与えない激しい突き込みに自分のリズムで動いていた神奈は耐えられない。今度は逆に神奈がヨガリ狂う番だった。
「あ……拓ちゃん」
「今2人共僕の事忘れてたでしょ?だからそのお仕置き」
『や、あうっ! ご、ゴメンなさい先生ぇ! くうぅ……!』
神奈も必死に拓也の頭に手を回し、激しさを和らげようとするが拓也の腰使いの前になんの意味も持たなかった。
このままでは、また神奈だけが先に終わってしまい、おあずけを食らってしまうかもしれない。それに寂しそうに見ている紗奈を放っておくのも可哀相だ……。
と、そこで拓也の頭にピン! と名案が浮かんだ。
これなら拓也も大いに満足できるし、2人も喧嘩せずに仲直りさせられるかもしれない。
一旦、動きを止めて肉棒を引き抜くと神奈が不満そうにこちらを見つめる。
そのどうして? と聞きたそうな視線をゴメンね、と軽く謝って受け流すと、拓也は神奈に紗奈の体にうつぶせで覆い被さる様に言った。
姉と妹。2つの視線が拓也の顔を見つめている。紗奈は不安そうに、神奈は続きを期待して……。2人を寝かせると拓也はまず順番通り神奈の方に肉棒を突き入れた。
『ふゃあっ!! せ、先生ぇ!』
嬉しそうに喉を除け反らせながら神奈が鳴く。紗奈の肩に捕まりながら突かれる度に何度も何度も矯声を上げる。神奈の表情を見て、紗奈の方もドキドキして来たのか姉の足を挟んでいる両足がさっきからモジモジしている。そこで、神奈を10回キッチリ突いてやった拓也は今度は待っている紗奈の方に入れてやる。
『ああ……そ、そんなぁ』
「ひゃあっ!! た、卓ちゃん凄いのぉ……!!」
紗奈の方で激しく動くと、今度はおあずけを食らっている神奈の方が腰をモジモジ……。そうして、また10回突いてやってから拓也は姉妹を交互に責め続けた。
これなら2人のまったく違った反応も楽しめるし、短すぎず長すぎずの回数だから、どちらかに片寄ると言う事もない。2人共お互いの反応を見て逆に燃え上がっている様だ。
『せ、先生ぇ! 早く、早く続きしてっ!! お願いぃ!!』
「うにゃあぁ!! ダ、ダメだよぉ! 拓ちゃんはサナの物なんだからああぁーーーーっ!!」
2人の催促が段々と早くなって行く。どうやら2人共限界が近い様だ。
そして拓也もまた限界が迫りつつある。2人を相手に頑張ったがもう余裕はない。ムッとする汗の匂いが充満する部屋の中で3人の狂宴は終わりを迎えつつあった。
『ふああ……サ、サナちゃん、さっきは、ああっ! 意地悪して、ゴメンね……』
「も、っうう! もう良いんだよ……あくっ! カンナちゃあぁぁん!!」
拓也に責められながら2人がまた愛しい唇を求め合う。それに刺激されて拓也が一気に腰の動きを荒々しい物に代えると、先に神奈の方が硬直する。
そして素早く抜き差しして今度は紗奈の方に入れて奥の奥まで突いてやると、ほぼ同時に紗奈もまた限界を迎える。熱く、まるでマグマの様にドロドロになった秘処内に収縮され、拓也の方もフラッシュの様に発光する意識の中に飛ばされた。
『もう、ダメ! ダメダメダメダメ……らめぇっ!!』
「ひゃあ!! 飛ぶ!飛んじゃう! イっちゃうよーーー!!」
ビクン! ビクン! と激しく痙攣する2つの体。それに誘われる様に内で絞り取られそうになる拓也だったが、ほんの一片だけ残っていた理性がマズイ!! と告げ、ギリギリの所で肉棒を引き抜く。
我慢するのもそこまでだった肉棒は大きく痙攣すると溜まっていた精液を一気に吐き出す。それが神奈の髪や背中に掛かったが、神奈は気にしない。
幸せそうな顔をして紗奈と共にクタクタになった体を横たえている。
(ふぅ……マズイマズイ。中に出してたらそれこそクビじゃ済まないもんな)
飼い主と遊んでもらった子犬の様に、満足気に眠る姉妹を横目に拓也は一人、冷や汗を拭ったのだった……。
「うう〜!! サブい!」
冬風が吹きさぶ中、拓也は玄関前で身を縮こませた。
あの後結局、神奈達の体を洗うためもう一度お風呂に入ったため、頬が秘かに赤い。玄関の奥には彼を見送るために来た紗奈と神奈の姿……。
「拓ちゃん、もう帰っちゃうの?」
『ダメよ、サナちゃん。先生には先生の都合があるんだから』
不満気に顔を膨らませる紗奈を優しくなだめる神奈。拓也はゴメンね! とまた謝りながら腕時計に目を通した。
今はもう5時。神奈達の母親が帰って来る時間である。
取り巻きの近所のオバちゃん連中に、妙な疑いを持たれる前に退散した方が良いだろう。
「分かった……。でもでも!! また来てよ? 絶対だよ!?」
「うん、分かってる。僕だって紗奈ちゃん達と会えないのは寂しいからね」
ニコッと笑って頭を撫でてやると満面の笑顔を見せる紗奈。こう言う時の彼女の態度は実に分かり易い。
正直に言えばなんだかんだ考えても、拓也も紗奈達姉妹が好きなのだ。でなければ毎回、何をするか分かっているのに来たりはしない。どっちか1人を1番と決められないのが問題だったが……。
「まったね〜〜!! 拓ちゃん!」
『先生、また来て下さいね〜!?』
遠くから手を降る2人に応える拓也。吹きさぶ風に激しくクシャミをした後、「風邪ひいたかな?」と首を傾げながら帰路についた。
(おしまい☆)