EPISODE-Q「清純派と肉欲派」より
終始笑顔のペッティングを終えて、ついに挿入の時になった。さすがに大きさが不安なのか、鉦鼓の顔がこわばっている。
「こわい?」
「うん、やっぱり、こわい」
「こわいけど、したい?」
「……うん、したい」
亀頭をぐりぐりと押しつけながら、小次郎は意地悪く何度も訊ねる。何度も応えながら、鉦鼓はどんどんと気分が高まっていくのを感じていた。
ぬぬぬぬっ、と頭が滑り込んだ。
「んっ、おっきい、おっきすぎるけど……うれしいかも。すこし、お得なカンジで」
「大きさだけじゃ、得られない感覚をあげるよ」
一気に奥までペニスが入った。
「んはぁっん、で、でもなんで、どうしてぜんぶ入っちゃってるのぉっ?」
とても入りきらないサイズだと思っていたのに、小次郎のペニスは鉦鼓の膣にすっかり収まってしまっていた。
「見てごらん、出入りするところを」
小次郎が鉦鼓の首を持ち上げて、結合部が見えるようにする。
「わぁっ、んっ、すご、すごいぃ、いっぱい、いっぱいになってるよぉっ」
極太なペニスが未発達なスリットに打ち込まれている。前後に動く度に、周りの皮膚がめくれたりめり込んだりするが、ちっとも痛みは感じなかった。
「んっ、い、いたくないのわぁっ、く、クスリのせいなの?」
「クスリなんかなくても、痛みを超える何かがあればいいんだ」
「なに、か……」
繰り返す鉦鼓の心が、温かく満たされてゆく。鉦鼓は小次郎を強く抱きしめた。
「っひゃん、あ、愛の行為、だもん……もちろん、膣内に、くれるんだよね」
「お望みとあれば、たっぷりと」
「うんっ、たっぷり、たっぷりほしいよ」
しがみつきながら、鉦鼓は小次郎の肩を噛んだ。
小次郎は鉦鼓の脚を両脇に抱えて、腰を打ちつけた。
「ふみゅぅん、あ、あたるよぉっ、さきっぽも、きもちぃよぉっ」
激しく打ちつけるので、鉦鼓のクリトリスに小次郎の下腹部がぶつかるのだ。
「よし、いっぱいやるぞ。奥に、奥にたくさん出してやる」
「だしてぇ、みたしてぇっ」
先にイったのは鉦鼓だった。きゅんっと締めつける膣の中で、小次郎は精液を放出した。
「っっっ!」
浮遊感の中で、鉦鼓は気を失った。