EPISODE-K「聖夜祭と紫水晶」より
「わっ、きゃっ」
驚きの声を上げるユリ。小次郎はユリを抱えたままでベッドの上で前進し、その終端に腰を落ちつけた。ユリを自分の太腿の上に置く。鏡が近い。
「なっ、なに……」
「いや、よくわかんないって言うから」
小次郎はユリの脚を拡げさせた。無毛なので、よく見える。鏡の中で幼いスリットにペニスをめり込ませる少女がいた。
「…………」
「具合がいいところを、ちゃんと見せてやろうかと思ってな」
「…………」
ユリは無言だ。恥ずかしいのもあるが、視線はその部分に釘付けになっている。
「ほら、ぬるぬるになりながら、こうしてオレを受け入れてるだろう?」
わざと卑猥なことを口にしながら、小次郎が腰を揺すった。
「んっ、んっ、んはぁっ」
ペニスがユリの内側を深く貫いた。やや不安定な姿勢なので、小次郎に寄り掛かる。そうすると、なおいっそう、ユリのいやらしい部分がさらけだされる。肉棒をくわえ込んで涎を流す、ユリのスリットが丸見えになる。
「んっ、ふっ、やっ、やらしいよぉ」
鏡に映っているのが、自分たちではないような気分になる。ユリは誇り高きサキュバスだ。でも、目の前に映って見える姿は、男にいいように感じさせられている、ただの幼い少女にしか見えない。
「そうだ、ユリはやらしい子だなぁ」
意地悪く、小次郎が繰り返す。ユリは赤く上気していた顔を更に赤らめ、視線を泳がせた。とはいっても、これだけ鏡が近いと、どこに視線を移しても鏡に映った自分が見えてしまう。喘ぎと涎をこぼしそうなしまりのない口元、硬くなって細かくぽつぽつの浮いた乳首、男の動きに合わせて揺れる腕や脚、そしてペニスを深くまで呑み込むスリット。
ペニスとスリットの摩擦が激しくなる。鏡の中の男の顔を見ると、どうやら男も限界が近いようだった。表情が少し苦しげな色を浮かべている。つまり、小次郎の限界が近いと言うことだ。
「んっ、んん、こっ、こぢろぉ、出して、いっぱい、いっぱいだしてぇ」
「よし、いくぞ、いくぞ」
互いの限界をさぐり合いながら、二人は絶頂へと駆け上がってゆく。それと同じように、鏡の中の二人の限界も近いようにユリには見えた。
「……もうっ、もうなにがなんだか……んっ、わかんないよぉ」
「おっ、う、うけとめろよ、ユリ……」
小次郎の動きが更に激しくなったかと思うと、強くユリを突き上げた。奥深くまで押し込まれたその先が、ユリの中で爆発する。
「んああっっっ!」