EPISODE-B「運動会は大混戦」より

「こぢろーはぁ、ユリの大切な人、なのぉ」
 普通の人が聞けば随分と大胆な愛の告白のように聴こえるが、その実際の意味あいは多少異なっていた。
「大切な、『ごはん』くれるひとぉ……」
 覆い被さるようにして、ユリは小次郎の唇に吸い付いた。目を閉じて、うっとりとした表情で吸い続ける。
「んっ、んっ」
 初めは抵抗しようとしていた小次郎も、その絶妙な唇の感触と割り入ってきた舌の感触につい我を忘れた。
「……んっ、ユリ、巧くなったでしよぉ」
 唇を離し、小次郎の瞳をまっすぐ見据えてユリは微笑んだ。
「こぢろーのために、勉強したのよう」
 そう言ってユリは、小次郎の耳に噛みついた。はむはむと優しく甘噛みしながら、手で小次郎の頭をなで回す。
 小次郎もすっかりその気になって、懸命な奉仕を続けるユリの肩に腕を回した。
 ユリは仰向けに横たわる小次郎に馬乗りになった。口での愛撫は首にまで南下し、小次郎を悦惚の境地へ導いてゆく。
「……こぢろーもココ、気持ちいいのよねぇ」
 小次郎のシャツの前をはだけさせ、ユリは小次郎の乳首を指で愛撫した。転がすように指を這わせると、小次郎の腰が反応して浮き上がった。
「くっ……」
「んふふふ、こぢろー、かーいぃわよう」
 しかし小次郎だって負けてはいない。ユリに気づかれないようにそっと伸ばした手が、プルマーの上からお尻を撫でたのだ。
「ひゃうん」
 ユリが嬌声を立てて、小次郎の胸にすがりついた。小次郎はユリの柔らかなお尻を両手でがっちりと掴んで、左右交互に揉みしだいた。そうするとユリの一番敏感な場所が、やんわりと刺激されるのだ。
「……もう、熱くなってきちゃった」
「どこが?」
「……えっち」
 意地悪く訊ねる小次郎の口を、ユリはまた唇で塞いだ。
 小次郎の指が熱くなったところに触れた。ブルマー越しでもそこが熱くぬめり始めているのが判る。布地越しの愛撫を加えると、ユリの腰がいやいやをするように横に振られた。しかし嫌がってはいないことは、唇に直接伝わってくる甘い吐息で判ることだった。
 ユリが感じているのを確認してから、そっとブルマーの裾から中へ指を入れる。奥に指を進めると、暖かい湿り気が迎え入れてくれた。
「あっ、んん」
 唇を離し、鼻にかかった声であえぐユリ。その間にも指は狭い内部を突き進み、ついに蜜の中央へと辿り着いた。
 指を蜜に浸しながら、小次郎はかき回すようにユリのスリットを愛撫した。ちゅくちゅくと卑猥な音を立てられて、ユリは小次郎の身体にしがみつきながら言った。
「んんっ……ねぇ、こぢろー……」
「ん?」
「今度わぁ、こぢろーがお口でしてぇ」
 小次郎はそれには答えず、無言で身体を起こした。馬乗りになっていたユリを仰向けに寝かせ、ブルマーに手をかける。
 するり、とブルマーがパンツごと引き下ろされた。すぐに左足だけ抜かせて、脚を大きく拡げさせた。ユリの蜜に濡れたスリットが陽光の下にさらされる。
 するとユリがくすくすと小さな笑い声を立てた。訝しげに顔を見つめる小次郎。
「……どうした?」
「んふふふ。だってぇ、やっぱりこぢろー、マニアなんだなぁ、って」
「?」
「全部脱がせないんだもん、立派なマニアよう」
 かちん、ときた小次郎は、なんの予告もなしにいきなり、ユリのスリットにむしゃぶりついてゆく。
「ひゃあっ」
 小次郎の舌はストレートに、ユリの幼いクリトリスを捉えた。まずは上から強く押さえつけて感触を楽しみ、それから舐め上げるように愛撫した。舌の先がクリトリスの先に触れる度に、ユリはせっぱ詰まったような切ない声を漏らす。
「あうぅぅ、きもち、いいよう、こぢろー……」
 ユリの手は、辺りの雑草を握りしめている。小次郎の手はユリの腿からお尻にかけたラインを押さえつけて、よりスリットが開くようにしていた。
 ──こんなトコ、誰かに見つかったら間違いなく刑務所だな。
 そんな恐いことを思いながらも、小次即はクンニリングスに夢中になっていった。とろりとした蜜の味、香り、そしてユリの甘く切なげな声。そのどれもが、今の小次郎を魅了せずにはおれない魔法のようなものだった。
「はぁ、はあぁ、ん、とけちゃうよう」
 蜜は量を増して、アヌスまでもぬらぬらさせている。小次郎はそれを見て興奮し、アヌスにも舌を伸ばす。
「あ、だ、だめぇぇ、そ、そっちわぁ……んんんっ!」
 ユリのウィークポイントをじっくりと責め、小次郎は反応をゆっくりと楽しんだ。普段の偉そうなユリからは想像も出来ない、しおらしく悶えるさまは小次郎を更に興奮させるのだった。
「んんんっ、ダメなのぉ、やだのぉぉ」
 ぴくぴくと腰をひきつらせるようになってやっと、小次郎はその攻めを止めた。ユリはそれでもまだ腰をくねらせて、燃え盛った肉欲の炎に身悶えている。
「……立てよ、ユリ。後ろからしてやるよ」
「……う、ん」
 のっそりと立ち上がったユリを支えて、小次郎は木陰を作っていた木の幹にユリを縋りつかせた。ユリはほとんどされるがままで、倒れないようにしっかりと両手で、幹を抱き抱える。
 自分のいきり立つものを握りしめて、小次郎はユリのお尻の割れ目にあてがった。ぬるり、と下にずれると、ちょうどスリットの中央に亀頭がくる。小次郎はユリのお尻を力強く引き寄せた。
「ふわぁぁぁっっ」
 ユリのスリットは、怒張した小次郎のものを抵抗なく飲み込んだ。サイズ的には信じられないことだが、ユリは淫魔だ。普通の小学生ではない。
「はぁぁっ、はぁっ、あうぅ……」
 それでも狭い膣壁を、小次郎は腰を使って蹂躙する。えぐるように突き、抜けそうになるまで引く。この繰り返しだ。その大きな抽送に、ユリの小さな身体は翻弄されるのみだ。
 小次郎はユリのシャツをめくり上げ、幼い乳首を指先で強く揉んだ。淡い色の小さな乳首は、それでも刺激を加えられるごとに硬くとがってゆく。
「……気持ちいいか? ユリ」
「ん、んんんん、い、いいよう、きもち、いいよう」
 長く艶やかな髪を振り乱して、ユリはなんとか小次即の質問に答えた。上半身では必死に木にしがみついていて、下半身は小次郎の激しい攻めに耐えることで精いっぱいなのだった。
 ユリのスリットと小次郎の肉の捧が、粘液にまみれながらねちょねちょといやらしい音をたてている。大きくのけぞったユリがより強く幹にしがみつき、木の葉ずれの音がそれに重なった。
「ユ、ユリ、もう……」
「んっ、んくっ、ユリもぉ……」
 ユリの膝ががくがくと震えている。
「な、中にぃ、いっぱぁぁい……あん、ちょ、ちょうだいぃ」
「……あっ!」
 小次郎の腰が細かく痙攣し、爆発した精液をユリの胎内に叩きつけた。
「ひゃあぁぁうぅ!」
 爆発のショックを和らげるために、ユリの腰も震えた。びゅくん、びゅくんと小次郎の射精は続き、その刺激にもユリは全身で反応した。
「はぁっ、はぁっ……」
 小次郎が脱力しきった状態で、腰を引いた。愛液と精液にまみれた肉の棒がするりと引き抜かれ、雫をぽたぽたと地に垂らした。
 ユリは力なくくずおれていった。膝をつき、手をついてから腰を下ろす。ぺたん、とお尻を雑草の中に沈めると、ぼーっとした視線を空に漂わせた。
「……おいし、かったぁ……」
 そう口にしたユリは、いまだ胎内から逆流し続ける精液に視線を落とした。
「……もったいないぃ」
 指をするりと自分のスリットにあてがい、白い液体を指にからめ取った。そしてその指をゆっくりと口元へ運ぶ。本当においしそうに、ユリは愛液と精液の混合物を啜った。
「……こらこら、意地汚いぞ、それは」
「だってえ、こぢろーの、おいしーんだもん」
 さっきまでの淫らな姿から一変して、ユリはあどけない笑顔で小次郎に答えた。
「とっても、満足よう」
 ブルマーとパンツを足首に引っかけ、たくし上げた状態のシャツからは乳首も覗いている。そんな状態で精液を啜る淫魔はしかしちっとも淫魔らしくなく、むしろ人間の小学生よりもよほど幼く純真な少女に小次郎には見えた。