「(16)くにくにくんに」より
──はやく、はやくせりなのえっちなところ、なめて、ほしいな……
せりなの思いを焦らせるように、『パパ』の舌先が丹念に乳首を責めつづけた。ようやく止めたかと思うと、そのままゆっくりと下へ向かい、今度は臍へともぐり込んだ。
すぐそこまで来ている、そう思ってせりなは足を大きく広げた。一番舐めて欲しいところを舐めやすくしたのだ。
その気持ちがようやく『パパ』にも伝わったのか、『パパ』はせりなを押さえつける手をはなし、せりなの股の間に顔を押しつけた。せりなの腰が、期待にくねった。
「……あうっ!」
極限まで熱を帯びたせりなの秘部に、『パパ』のひんやりとした舌が触れた。それだけでいってしまいそうになるのをせりなは懸命に我慢して、唇を噛んだ。
『パパ』は手を使っておしりの肉ごと押し広げた。スリットからは愛液がこぼれ落ち、アヌスまでをてらてらと濡れ光らせていた。そのアヌスに舌先をあてて、ゆっくりと上へと這わせていく。スリットの下端にたどり着くと、左右に割れた秘肉を交互に味わいながら、更なる深みへともぐり込ませていく。
せりなの足は、宙に浮いていた。指先が曲がっている。絶頂に達しまいと必死に我慢しているのだ。
「んっ、んー、ふうっ、んっ、あっ」
ついにクリトリスへと舌先はたどり着いてしまった。指でスリットを押し広げているため、せりなの最も敏感な突起は容易に包皮から姿を見せてしまう。『パパ』はその無防備な突起に吸いついた。そして口の中で、転がす。
「あっ、だめ、だめ、んん、あ、だめぇぇっ」
びくんびくん、とせりなが痙攣する。自由になっていた両手で、必死に『パパ』の頭を掴んだ。それでも『パパ』は意地悪く、クリトリスを吸い続けた。
「あ、あ、あぁぁっっ!」