CASE・4「亞衣と亞綺にはご用心!」より

 白と水色のストライプ柄シーツが布かれたベッドの上には、幼い身体を惜しげもなく露出する二人の少女。
「どう? 亞衣ちゃん」
 うつ伏せ立て膝で、小さなお尻をぷりっ……と突き上げた瀬良原亞衣(せらはら あい)に問いかけたのは、亞衣の双子の妹、瀬良原亞綺(せらはら あき)だ。
「う、うぁ……い、いぃっ、これ、すご、すごいよぉ〜っ」
 甘い吐息とともに、これまた甘い声で亞綺に答える亞衣のお尻の穴からは、ピンク色のコードが伸びていて、コードは亞衣のお尻の穴を覗き込む亞綺が手にする、コードと同色の「アナルローター・ぶるぶるふるえるくんDXU式」のコントローラーに繋がっていた。
 「アナルローター・ぶるぶるふるえるくんDXU式」には、「ぶるっと」「ぶるぶるっと」「ぶるぶるぶるっと」の三段階の強度が設定されていて、亞綺が手にするコントローラーを確認してみると、今は最強の「ぶるぶるぶるっと」の状態になっていることがわかる。
 どうやら亞衣のお腹の中では、「アナルローター・ぶるぶるふるえるくんDXU式」が、「ぶるぶるぶるっと」しているらしい。
 ちなみに「アナルローター・ぶるぶるふるえるくんDXU式」は、
「今日から貴女もアナルマニア。直径2.5センチの球形ローターが、貴女のアナルでぶるっと小暴れ、ぶるぶるっと中暴れ、ぶるぶるぶるっと大暴れ!」
 を煽り文句に新発売されたばかりの、新型アナルローターである。
 あまり購買意欲を刺激される煽り文句とは思えないが、そこそこ売れているということだ。実際ここに、使用している「アナルマニアな貴女」もいるようだし。
 とはいえ、その「アナルローター・ぶるぶるふるえるくんDXU式」の「ぶるぶるぶるっと」で喘いでいる「貴女」は、どうみても「貴女」というよりは「お嬢ちゃま」にしかみえない。
 ローターのコードが伸びるお尻は小さくて肉づきが薄く、しかし室内を照らす照明を反射するほどにつるつるとし、なんだか、まだ熟れてはいないがそれでも甘い果実のようだ。
 身体つきは全体的にスレンダーな感じはするが、けして痩せているわけではない。
 胸はなく……いや、あるが膨らみはなく、先端は「アナルロータ・ぶるぶるふるえるくんDXU式」の「大暴れ」にぷちっ……と硬くなっているが、普段は陥没していることだろう。
 その先端の色はキレイとしか表現できない薄桃色で、その小さな二つの輪っかと肌の境界はハッキリ、もしくはクッキリしている。
 背中を全て隠すだろう長さの髪は、子供特有のやわらな髪質をバッチリと保ち、サラサラつやつやとしていて、ナデナデすればとてもよい手触りなのは考えるまでもない。
 身長は130センチを超えてはいるが、135センチはないだろう。
 顔のつくりは整っていて、百人中九十九人は彼女を「美少女(もしくは美幼女)」と認めることに「異存なし」と答えるはずだ。少し鼻が低いようにも思えるが、それがまた彼女の愛らしさを増している要因なのかもしれない。
「亞衣ちゃんのまんまん、ヒクヒクしてるよ?」
 そんな、アナルローターの振動に「まんまんがヒクヒク」している姉、亞衣と、姉の「まんまんがヒクヒク」している様子を楽しげに眺める妹、亞綺を、髪型以外で見分けるのは困難だろう。
 双子。一卵性双生児の亞衣と亞綺は、顔つきも、体型も、声も、全く同じだといっていい。
 唯一違っているのは髪型で、亞衣は、背中を隠し腰にまで届く超ロングヘア。亞綺は肩にかかるほどのセミロングだ。
「アッ、あァンッ! あきっ、亞綺ちゃあぁ〜んっ!」
 ビクンッ!
 大きく首筋と背中を反らし、クタッ……と脱力した様子で、身体全体がシーツと平行になる亞衣。菱形を作る脚のつけ根の割れた肌から、トロトロと透明な液体が零れだしてシーツに染みを描く。
「あれ? もうイッちゃったの?」
 亞綺はコントローラーを操作してローターの振動を止めると、コードを引っ張るようにして、亞衣のお腹で「ぶるぶるぶるっと」していた直径2.5センチのピンク色の球を引きずり出す。
 亞衣のお尻の穴を自分の大きさに拡げ、ポンッ……というよりは、ジュポンッと音を立てて飛び出すピンク色の球。直径2.5センチとはいえ、実際目にしてみると結構な大きさだ。
「ハァ……ハァ……」
 切なげに息をはく亞衣。その吐息は口からではなく、いまだパクパクと開閉を繰り返している、彼女のお尻の穴から漏れているかのようにも思えた。
「亞衣ちゃんはやすぎぃ。イッちゃうまで、いれてから三分くらいだよ?」
「だ……ハァ、ハァ、だっ……てぇ……」
「亞衣ちゃん、お尻よわすぎるんだよ。亞綺は、お尻でイッちゃったりしないもん」
 いいながら亞綺は、亞衣から引き抜いた球を自分のお尻の穴に当て、
 グヌニィ……
 お尻の中に埋め込む。
 それは見事なまでに亞綺の中に収まり、さきほどの亞衣同様、亞綺のお尻の穴からはコードが伸びているだけだ。
「あっ……でもこれ、ちょっと大きいかも」
 亞綺は感想を漏らし、コントローラーのスイッチを躊躇いなく「ぶるぶるぶるっと」に設定する。
 その瞬間。
「うわぁわぁわわあぁ〜っ!」
 亞綺の細い肩がビクビクビクッと跳ねた。
 彼女は手にしていたコントローラーを落とし、コロン……とベッドに直角な状態で横になる。
 と、ピクッ……ビクビクッ!
 身体を震わせながらもなんとか、
「あっ、あっ、亞衣、亞衣ちゃ、ちゃあぁ〜んっ! き、きって、スイッチ、き、きってえぇ〜っ」
 亞衣は亞綺の言葉に「くすっ」……と笑いを零し、
「だ〜めっ」
 自分の分身ともいえる双子妹が「お尻で三回もイッちゃう」まで、
「くすっ……亞綺ちゃんったら、かっわいいのぉ〜」
 な、妹の姿を眺め続けた。